Metaverseについて話してみよう

メタバースとは?

メタバースとは、「Met a(超越)」と「Uni ver se(宇宙)」を組み合わせた造語です。メタバースには明確な定義はありませんが、一般的には、インターネット上に作られた仮想空間でユーザー同士がコミュニケーションを取ったり、コンテンツを楽しんだりする世界のことをメタバースと呼ぶようになりました。
身近なものでは、世界中のプレイヤーがひとつのフィールドで戦ったり、プレイヤー同士が協力して街を作っていくようなオンラインゲームがあります。
主な操作として仮想空間上で自身のアバター(分身)を作成し、そのアバターで空間内を歩いたり、同じ空間にいる者同士で会話したりすることができます。

今なぜ「メタバース」が注目されているのか

メタバースが注目されている背景には、高速通信「5G」によるインターネット環境の進化に加え、eスポーツやオンラインゲーム、スマートフォンの普及などがあります。
また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ビジネスの分野においても会議や商談といった場面が対面方式からオンラインへ変化したことも要因のひとつとされています。
最近では、VRやARといったシステムを取り入れた「より現実に近い(リアリティの高い)仮想空間」を展開するサービスやプラットフォームが増えてきています。

メタバース関連ワードをCHECK!

Blockchain
インターネット上の情報や取引記録に暗号技術を組み合わせて生成したブロックというデータを、複数のコンピューターで管理する技術のこと。
NFT:Non-fungible Token(非代替性トークン)
ブロックチェーン上に記録されるデータのひとつで、複製・改ざんができない替えの利かないデジタルデータのこと。
VR:Virtual Reality
人工的に作られた仮想空間を現実かのように体感させる技術のことで、ヘッドマウントディスプレイを用いることが多い。
AR: Augmented Reality
実際の画像や映像とCGを合成することで、現実の世界に仮想空間を作り出す拡張現実という技術

世界各国のメタバース事情を学んでみよう!

  • Japan-日本-

    医療現場や就活セミナーなど
    独自の分野で進出中

    2021年にメタバースの普及・発展・環境整備を目的とした「日本メタバース協会」が設立。もともと、ゲーム業界を中心にメタバースに取り組んでいた日本だが、さらなる企業の進出が加速。今では医療現場への導入や就活での取り組みなど、さまざまな分野で活用されている。

  • China-中国-

    政府が産業強化を発表し
    企業への投資が過熱

    利用者数10億人という世界最大規模のSNSを運営する大手企業の参入を筆頭に、数多くのIT企業が進出を検討し、関連企業の開発や投資が過熱している。ただし、中国ではSNS上での発言や投稿に規制があるため、メタバースの今後は中国当局の対応がカギといわれている。

  • U.S.A.-アメリカ-

    他国を一歩リード
    あらゆる企業が参入中

    メタバースの分野では他国を一歩も二歩もリードするアメリカは、大手SNSやECサイト、ゲーム、スポーツブランドなど、あらゆる企業が既に参入。現実世界と仮想空間を組み合わせた新たなビジネスの展開や専用端末の開発、ユーザーへのプラットフォームの提供が着実に進んでいる。

メタバースに関するフレーズを覚えよう!

  • Some American companies are already planning to expand into metaverses tobuild their brands.

    (アメリカの企業の一部は、既にメタバースへの進出、ブランド展開を計画しています。)

  • A group called Metaverse Japan was established in Japan.

    (日本にメタバースジャパンという団体が設立されました。)

  • Facebook changing it’s company name to Meta in order to focus on the metaverse business became a hot topic.

    (メタバース事業に力を入れるため、フェイスブックが社名をメタに変更したことが話題になりました。)

  • The use of VR is essential for enjoying metaverses.

    (メタバースを楽しむ上でVRの存在は不可欠です。)

  • The concept of a metaverse is said to have originated in a sci-fi novel published by Neal Stephenson in 1992.

    (メタバースは、ニール・スティーブンスンが1992年に発表したSF小説が起源とされています。)

メタバースについて会話してみよう

  • 先生:

    「Have you ever heard the word metaverse?」

    (皆さん、メタバースという言葉を聞いたことはありますか?)

  • 生徒:

    「No, I’ve never heard of it. What is a metaverse?」

    (いいえ、聞いたことはありません。メタバースとは何ですか?)

  • 先生:

    「A metaverse is a virtual space on the internet where people can communicate and enjoy content.」

    (メタバースとはインターネット上に存在する仮想空間のことで、人々がコミュニケーションを取ったり、そこにあるコンテンツを楽しんだりすることができます。)

  • 生徒:

    「What exactly can you do in a metaverse?」

    (メタバースでは具体的にどんなことができるのですか?)

  • 先生:

    「You can do things like play games, go to concerts, or go shopping. You can even hold business conferences and seminars.」

    (メタバースではゲームやバーチャルコンサート、買い物などが楽しめるし、ビジネスにおいても会議やセミナーができます。)

point!

メタバースが今後日本で普及していくためには、メタバース内での取引に対する補償などの法整備が急務といわれています。また、アメリカや中国と比べ、メタバース上で楽しめるコンテンツが少ないことも今後の課題です。

実はメタバースは1990年代後半から2000年代前半には既に存在していました。特に2003年に誕生したオンラインゲーム「セカンドライフ」は、遊んだりするだけでなくビジネスにも使えるということで話題になりました。

ECCからのお知らせ