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撮影:吉村永

言葉を通じて友達の輪や自分の可能性を広げられる

体育や音楽以外の教科で一番好きな授業が英語でした

──菅井さんは、ずっと英語の学習をされてきたそうですね。
すごく話せるというわけではないのですが、物心ついたときから家で英語の教材で遊んでいて。小学校でも英語の授業があったので、自然と英語に触れていました。英会話を習わせてもらったこともあります。学校の授業で文法が難しくなってついていくのが大変になったときも、友達に誘ってもらって学校と並行して英語塾に通っていました。両親にはすごく感謝しています。
──英語を学ぶことは、楽しかったですか?
勉強はあまり得意だとは思っていなかったんですが、体育や音楽以外の教科で一番好きな授業が英語でした(笑)。大学も「海外の人たちと繋がれる仕事ができたらいいな」という考えから、国際文化交流学部の国際コミュニケーション学科を選びました。
──日本馬術連盟の馬術スペシャルアンバサダーを務められたこともあるように、乗馬もされていたんですよね。
もともと動物が大好きで、小学5年生のときに、同級生から「一緒に乗馬を習わない?」と誘ってもらって、都内のクラブチームで週に1回習いはじめました。そこから本格的に馬術に挑戦するようになって、大学生まで試合に出たりしていました。
──馬術の大会で海外の人と触れ合う機会はあったのでしょうか?
私はなかったです。馬術留学にも憧れていましたが、自分の実力やタイミングが合わなくてできませんでした。でも、馬術はヨーロッパの選手が強いので、英語の解説付きDVDを買って、選手の演技をよく見ていました。いつか海外で本場の競技を見てみたいという憧れは、今もあります。

やりたいと思っていることに飛び込めたらいいな

──文武両道の生活の中で、欅坂46(現・櫻坂46)のオーディションを受けたきっかけを教えてください。
女性アイドルがずっと好きで、本当は中高生のころにはその世界に飛び込みたい気持ちがあったんですけど、学校が芸能活動禁止だったので、諦めていました。だけど大学2年生のときに、私の好きな乃木坂46の妹分グループができるというニュースを見て、「これは!」と思いました。しかもオーディションの年齢制限が20歳までで、そのときの自分が19歳。「ラストチャンスかもしれない」と、思い切って受けたら合格することができました。人生一度だし、本当にやりたいと思っていることに飛び込めたらいいなって思って、ある種、賭けでした。やらないよりは、やって後悔しようみたいな気持ちでしたね。
──芸能活動と学業の両立はどうされていたんですか?
メイクの順番待ちの時間にレポートをまとめたり、ミュージックビデオ撮影で他のメンバーが撮っている間に翌日のテストの勉強をしたり。本当にスキマ時間でやっていました。眠気との戦いでしたね(笑)。
──普段の生活で英語を使うタイミングはありますか?
大学を卒業してからはなかなか機会がないんですよね。グループ時代に、海外に向けた音楽番組に出演させていただくことがあって、そこでキャプテンとして英語でMCをする機会があったので、そのときは「もっとやっておけばよかったな」と思いました。それもあって、卒業後に1ヶ月お休みをいただいて語学留学をしました。
──オーストラリアに留学をされたんですよね。
はい。机に向かって学ぶことも大事ですが、自分はなにごとも経験から学んでいくタイプと思っていたので、20代のうちに勇気を出して飛び込もうと、1ヶ月間のホームステイをしながらブリスベンの語学学校に通いました。
──オーストラリアを選んだ理由は?
多国籍国家でいろいろな国の人が集まっていると聞いて、たくさんの国の人と交流できたらいいなという思いがありました。あとは、仕事のリフレッシュも兼ねていたので、自然があるところがいいなと、ブリスベンに決めました。
──現地ではどんな生活を送っていましたか?
ホームステイ先からバスで1時間かけて学校に通っていたので、平日はひたすらお勉強でした。土日はホームステイ先の方に、シドニーやゴールドコーストなどの観光地に連れて行ってもらったり、お友達と一緒にちょっと遠出したりとかもして、すごくアクティブに動いていました。
──現地でできたお友達は、どこの国の人でしたか?
一番仲良くなったのはタイの女の子で、学校帰りに一緒にソフトクリームを食べに行ったりしていました。あとはコロンビアの女の子とも仲良くなって、ブリスベンの時計台ツアーに誘って一緒に行きました。私は1ヶ月しかなかったので、とにかく思い出を作ろうと思って、勇気を出して声をかけました。
──留学中は、なるべく積極的にいようと心がけていたのでしょうか。
そうですね。オープンマインドを心がけていました。なので、ショッピングモールに行って、店員さんとコミュニケーションをとるようにしていました。カフェに行ったときは、初めは注文ができなかったんですよ。「Anything else?(他に何かありますか?)」と言われても緊張で意味がわからなくて「ん? え?」となってしまって。でも、通ううちにだんだんスムーズに注文できるようになりました。失敗は怖いけど、勇気を出してできるだけ行動するように意識していましたね。
──留学中は、基本的にずっと英語で会話をされていたんですか。
英語でした。学校の中は母国語が禁止で、日本人同士でも英語でコミュニケーションをとっていました。ホームステイ先の方もみなさん英語だったので、本当に英語漬けの1ヶ月でした。間違えることを気にするよりも、とにかく伝えようとする気持ちが大事なんだということは、行ってみてすごく感じましたね。
──英会話で、一番大変だったことはなんでしたか?
やっぱりリスニングに苦労しました。授業もすべて英語だったので、最初は聞かれていることの意味がわからず、必死に頭を働かせていました。クラスメイトたちに助けてもらいながら、なんとか乗り切りましたね。ただ、1週間くらい授業に出ているうちに、自然とわかるようになってきて、英語の夢を見るようにもなりました。

英語を話すことができれば、チャンスや友達の輪が広がって、人生が豊かになると思う

1ヶ月生活できたことは大きな自信になりました

──実際に留学をして、ご自身の語学力の成長は感じましたか。
「1ヶ月」っていうと笑われたりもしますが、行かないよりは全然よかったです。それに1人で1ヶ月生活できたことは大きな自信になりました。留学以降も年に1回は1人で海外旅行ができたらいいなと思っています。留学の翌年はニューヨークに舞台を観に行きましたし、今年はシンガポールに行く予定です。
──留学の経験がその後のお仕事の役に立ったことはありますか?
留学をきっかけにニューヨークで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のミュージカルを観に行って、それをきっかけに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の映画を題材に英語を学ぶという番組に出られたことは、すごく嬉しかったです。
──海外作品への出演には興味がありますか?
私の夢ですね。海外制作の作品はもちろん、日本の制作でも、海外で撮影するような作品に挑戦したいです。海外に行くと自分自身の心が解放されて、また違った新しい自分に出会える感覚になれるので、いつかそういった機会をいただけるようにチャレンジしていきたいです。
──上海や台北でファンミーティングを開催されていましたが、現地ではどのようにしてコミュニケーションをとっていたんですか?
中国語を勉強しました。基本的な挨拶が中心で、文法とかはまだよくわからないですけど、直接ファンの方とコミュニケーションをとる機会もあって、そのときに自分が覚えた単語を言って喜んでもらえたりすると「伝わったんだな」と思えましたし、そうやってどんどん実践で試せたことがすごくよかったです。
──中国語は今も勉強をしていますか?
ファンの方とコミュニケーションをとれるアプリを使っているんですが、調べながら中国語でお返事をしたりしています。私はアイドル時代から「頑張り」と「馬力」をかけた「がんばりき」というフレーズを使っているんですけど、中国語では「加油馬力」ということを教えていただいて、それを覚えてよく使っています(笑)。
──菅井さんにとって、新しい言語を学ぶことの魅力はなんですか?
まだまだですけれど、いろいろな方とコミュニケーションをとれるようになったほうが、チャンスや友達の輪が広がって、人生が豊かになっていくんだろうなって思います。英語を話すことができればその可能性を広げることができると思うので、少しずつになってしまったとしても勉強は続けていきたいと思っています。
──当然ですが、言葉を介したほうがコミュニケーションをとりやすくなりますからね。
そうですね。ちなみに、乗馬でも馬とのコミュニケーションには、話しかけることが大事なんです。ブラッシングのときも「ブラシするね~」と声をかけながらやります。そういった、ひとつひとつのコミュニケーションがちゃんと馬にも伝わるんだって先生に聞いてからは、意識してやっていましたね。
──それは面白いですね。これから挑戦したいお仕事はありますか?
上海と台北にファンミーティングで行かせていただいたのが、とても楽しかったので、もっと大きくなってまた帰ってこられるようにがんばりたいです。そのためにも、海外作品であったり、多くの国で上映されるような作品に出演できるように実力をつけていきたいですね。
──最後にMeLeDiの読者であるECCの生徒のみなさんにメッセージをお願いします。
勉強についての私の後悔なんですが、「こんなこともわからないのか」と思われるのが怖くて、わからないことを先生になかなか聞けなかったんです。でも、わからないからこそ塾に行ったり留学したりして勉強しているのだから、質問することを恥ずかしがるのはもったいないと思います。だから、わからない自分を卑下せず、ECCに通って勉強している自分を「偉いぞ!」と褒めてあげながら、夢に向かってこれからも学び続けてください。私もまだまだ勉強を続けていきますので、ぜひ一緒にがんばりましょう!

Interviewer
Rebecca Tromans
レベッカ・トロマンズ

ECC外語学院講師。休みの日は、日本語習得のためにオンライン学習に励んでいるようで、英語を話せるようになりたいという菅井さんの思いに共感していました。

菅井友香

1995年生まれ。欅坂46&櫻坂46の初代キャプテンとして活動し、2022年にグループを卒業。現在は文化放送『菅井友香の#今日も推しとがんばりき』でラジオパーソナリティを務めるほか、テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』や関西テレビ『KEIBA BEAT』でMCを担当。2026年放送予定のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』では、前田利家の正室・まつ役を務めるなど、ドラマやバラエティなど幅広く出演。

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