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未来のために、学んでおくこと
エコフレンドリーを集めよう♪

「Eco-friendly(エコフレンドリー)」とは、環境に優しい、という意味を持つ造語です。
環境問題を経済的に解決していくために私たちができることを紹介。今回は旅行への意欲も高まりつつある中、
新しい視点で旅を考えるヒントになる「SUSTAINABLE TOURISM(サステナブルツーリズム)」をピックアップします。

テーマ
【SUSTAINABLE TOURISM(サステナブルツーリズム)】

サステナブルツーリズムとは?

国連世界観光機関(UNWTO)により「訪問客、業界、環境および訪問客を受け入れるコミュニティーのニーズに対応しつつ、現在および将来の経済、社会、環境への影響を十分に考慮する観光」と定義されています。新型コロナウイルス感染症の影響で、いかに人々の暮らしが環境に負荷をかけているかが注目される中で、世界各地で地域の特性に合わせたさまざまな対策や啓蒙活動が進められています。
「旅行者」として具体的に実践できることは、旅先のサステナブルな取り組みを知る、その地域の環境に配慮した観光を行う、その地域のものを購入することなどが挙げられます。従来の楽しむだけで終わりの観光ではなく、訪れる地域の将来に配慮した観光が求められています。

サステナブルツーリズムにまつわる各国の取り組み

  • Kingdom of the Netherlands(オランダ王国)

    世界最大手の宿泊予約サイトでは、「サステナブル・トラベル」プログラムを導入し、宿泊先がサステナブルであるかどうか段階別に可視化。第三者機関による信頼性の高い40以上の認証と連携しています。

  • Republic of Turkey(トルコ共和国)

    2023年に政府は国内すべての約22,000軒のホテルに対して、エコ認証の義務付けを決定しました。この取り組みは世界初で、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)との連携により段階的に完全なGSTCの認証取得を目指す計画です。

  • Principality of Monaco(モナコ公国)

    バイオディーゼルを採用したバスをはじめ、動く歩道、電気自転車や電気自動車のレンタルなど、環境に優しい移動手段の普及が進んでいます。プリペイドカード支払いの乗り降り自由な電気自動車は、充電スポットが全650か所も。

KEYWORD関連キーワードをCHECK!

サステナブルツーリズムにまつわる用語を英語で紹介します。
テレビやネットニュースを見る際に、こうしたワードが出ていたら注意して見てみましょう。

Overtourism (オーバーツーリズム)
旅行者の著しい増加によって、現地の生活環境や自然環境へマイナスの影響が出ている状態。交通機関の混雑やゴミ・騒音問題などが挙げられます。
Environmental Preservation (環境保全)
観光地の自然環境や社会環境を「preservation」(保存・維持)する意識を持つことは、今後の旅行スタイルのあるべき姿だと言えます。
Local Food Production and Consumption (地産地消)
その地域で生産された農林水産物を、その地域で消費すること。消費者としては新鮮な特産品や名産品を得られ、生産者との距離が近く安心感があります。
Tourist Destination (観光地)
東京タワーなど観光スポットには「spot」を使いますが、旅行先として「東京」などの都市や地域を指す場合は「destination」(目的地)を使用します。

サステナブルな旅のススメ

待ちに待った久しぶりの旅行。せっかくならサステナブルな視点を持って楽しむのはいかがでしょう? 旅行先でのサステナブルな行動や、今後のサステナビリティーを意識した旅行について会話するときに使える3つのフレーズを紹介します。

SUGGESTION提案

サステナブルな旅行を提案してみよう!

Would you like to go to Kyoto to see a traditional festival next vacation?
(次の休みに伝統的なお祭りを見に京都に行かない?)

観光地について「知る」ことが大切です

旅行の目的を決めたら、伝統行事を守り続けている地域や、環境配慮に積極的に取り組んでいる地域など、サステナブルな観光地を探してみましょう。地域の歴史や文化を調べることも、文化継承に繋がります。そこに暮らす人々への配慮や社会環境への理解は、責任ある旅行者になるための大事な一歩です。

PREPARATION準備

旅の準備について話してみよう!

I booked accommodations that use sustainable practices.
(サステナブルな取り組みを行っている宿泊先を予約しました。)

旅行準備からサステナブルな旅が始まります

旅先が決まったら準備。宿泊先で用意されているアメニティは、普段使っているものを持っていくことで廃棄物の削減に。環境配慮や文化継承を推進している宿泊施設を予約サイトでチェックしてみましょう。

ACTION行動

旅先での行動について話してみよう!

I rent an eco-friendly electric car when traveling.
(旅行するときは、環境に優しい電気自動車をレンタルします。)

サステナブルな旅における具体的な行動

移動は、環境負荷が少ない交通手段を確認します。飛行機の場合、持続可能な燃料を使用する航空会社も選択肢の一つです。観光の際には、地産地消を楽しめるお店へ行ったり、お土産もその土地で生産されたものを購入したり。地域雇用の創出、輸送時のコストや影響が最小限になる「土地のもの」を積極的に取り入れてみましょう。

これからの新しい旅のヒントを
見つけてみてください♪

海外旅行もこれからは楽しむだけでなく、訪れる土地への敬意や、暮らしている人たちへの配慮も考えていきたいものです。旅行に行く前には、各国の政府観光局が発信している情報を事前にチェックしましょう!

  • ティアキ・プロミス(ニュージーランド)

    ニュージーランドの貴重な環境である大地、海、そして文化を未来の世代まで、守っていくという宣言。責任のある旅行者として意識するべきことが動画で解説されています。

    ©ニュージーランド政府観光局

  • スイステナブル(スイス)

    Swiss(スイス)+ Sustainable(サステナブル)を組み合わせた造語で、サステナブルな取り組みを積極的に行うホテルやレストラン、観光施設などに対して、3段階に分けた認証プログラムを行っています。

    ©Schweiz Tourismus / Nicola Fuerer

  • マラマハワイ(ハワイ)

    マラマとは「思いやりの心」を意味するハワイ語。ハワイが持つ素晴らしい伝統文化や美しい自然環境を守っていくために、旅行者が実践できることやハワイ州の取り組みを紹介しています。

    ©ハワイ州観光局

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